【日常コメディ】ウィンター・ホリデー/坂木司

✓ 坂木司さんファン
✓ 心あたたまる本を読みたい人

親子の絆に心あたたまること間違いなし!
まだ第一弾の、ワーキング・ホリデーを読んでない人はこちらの記事を読んでいただけると、あらすじが分かります!
元ヤン&ホスト→宅配便ドライバーの父+しっかり者の小学生の息子
一人から二人、そして仲間と……大人気「ホリデー」シリーズ第二弾!元ヤンキーで元ホストの大和と突然現れたしっかり者の息子・進のひと夏の絆を描いた『ワーキング・ホリデー』、その待望の続編!
冬休みに進がやって来るのを心待ちにしつつ、自分の知らぬ間に女手一つで頑張っていた元恋人で進の母親・由希子のことが気にかかって仕方ない大和。しかし、クリスマス、お正月、バレンタインとイベント盛り沢山のこの季節は、トラブルも続出で……。そんな季節を舞台に、大好きな人と一緒に過ごせる幸せに改めて気づかせてくれる、6編の物語が収められています。
感想
ヤマトはそれを機にハチさん便の配達員に。
笑いありハプニングあり、ちょっぴり涙ありのお話でした。
思いがけないハプニングあり、家族や仲間の絆をぐっと感じられるお話です。
不思議だ。進と出会ってから、俺の人生に色がついているような気がする。
(中略)なんていうか、もっとキラキラしている、みたいな感じ。p55 ウィンター・ホリデー/文春文庫
夏休みの衝撃的な息子との初対面を経て、ヤマトはようやく嬉しさをかみしめています。
ヤマトのこういう素直に感情をだせるのがいいですね!
俺が、先輩?P89 ウィンター・ホリデー/文春文庫
ヤマトも初めての後輩ができて、指導係に昇格。しかし、この新人・大東はなかなかの曲者。
初日に遅刻するし、へらへらしているし。実際にいたらイライラしちゃいそうなタイプ。そんな大東に調子を狂わせられながらも、先輩として頑張るヤマトだが……
(今の由希子が、知りてえな)
許してもらうとか、家族になるとか、そういうのじゃなくて。ただ単に、現在のあいつと会ってみたい。
進と接すれば接するほど、その思いは強くなる。p162 ウィンター・ホリデー/文春文庫
前作では元カノで進の母・由希子には会えていない、ヤマト。
急かしすぎるのも良くないし、でも会いたい……なんともじれったい2人に少女漫画を読んでいる気持ちになりました(〃ノωノ)
(なんか最近、めんどくせえ奴ばっか相手にしてる気がするぜ)p298 ウィンター・ホリデー/文春文庫
毎回トラブルに巻き込まれて、解決。その際に人の温かさを感じることができます。今回は、お節料理の事故、バレンタインの甘酸っぱい行方……などハラハラする事件が起きます。
「ふふふ。実は私も今、女子大生。しかもバイト先は和菓子屋さんです。
そんでもって可愛いお嫁さんのトリプルパンチ。すごいでしょ」p359 ウィンター・ホリデー/文春文庫
レディースの後輩・サクライの結婚式に参列する、ヤマト。
新婦のサクライさんは、和菓子屋さんでバイトしている……!?
これは「和菓子のアン」をほうふつとさせられます!!
「和菓子のアン」大好きだけど、もう内容忘れてきちゃったから、また読み返そう~
坂木司さんの著書はあちこちで繋がっているので、そのかけらを見つけると嬉しいです(^^♪
(略)私、お店側の人になってみようと思ったの。それで街を歩いていたら、偶然このお菓子屋さんの張り紙があって」
そう言ってナナは『洋菓子かとれあ』と書かれた袋を指さす。p461 ウィンター・ホリデー/文春文庫
ナナは寂しい。と言ってよく「クラブ・ジャスミン」に通っていたお客さん。
家族や人との絆をすごく大事にしている女の子。
最近あまりジャスミンのお店に来ていないと思ったら、アルバイトを始めたそう。
『洋菓子かとれあ』はナナがたびたび「まんぷくしゅー」という巨大シュークリームを差し入れするお店。
ぜったい、坂木司さんの作品に出てきたけど思い出せない……また読み返さなきゃ!!
今度は分からなくならないように、相関図を書こうと思います!!!
「お母さんは意地っ張りだから、こうでもしないとダメだろうって」
p434 ウィンター・ホリデー/文春文庫
ついに!!ヤマトとお母さん・由希子の対面!!
しかし、普通の再会じゃないのがウィンター・ホリデー。
トラブルの末にようやく会えます。
どんなトラブルかは、ぜひ本をお手に取ってください(^^♪
もうね……前作からいつ2人は会えるの!?と思っていたので、感無量!!
坂木司さんの著書の世界はつながっていて(むしろ同じ街?)、
ところどころにキャラクターが登場します!
ファンにとってはそれを追って、本を読むのもおすすめです。