

こんな人におすすめ
✓ のんびり読みたい人
✓ 温かい気持ちになりたい人
坂木ワールドは、優しさがいっぱい!
読み終えてほっこりします♡
「初めまして、お父さん」で始まった、ひと夏の父子同居。元ヤンの父は息子のため配達員に転身するが、宅配便の世界は謎だらけ!
元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の爆弾宣言で一変! 突然現れた息子と暮らすことになった大和は宅配便ドライバーに転身するが、荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続で……!? ぎこちない父子のひと夏の交流を、爽やかに描きだす。文庫版あとがき&掌編を収録。
文春文庫公式HP
感想
本作、ワーキング・ホリデーは映画化されました!観た方いますか?
私は人間関係に疲れたら、坂木司ワールドの優しい世界に現実逃避しています(^^♪
登場人物を取り巻く人々の、あたたかさに触れることができます。
突然だけど、初対面の子供に親だって言われたら、あんたはどうする?
p11 ワーキング・ホリデー 文春文庫
最初はある人物が、ホストクラブを訪れるシーンです。
私は、彼氏が内緒でホストとして働いているの彼女が知り、乗り込んでいく展開かと思いましたが……
まさかの息子!!親子の初対面は感動的と、いうよりも雷に打たれたかのような衝撃でした。
この一文でヤマトのクチの悪さがわかりますね笑
「ちげーよ。パセリはれっきとした野菜だろ。それを残すなんて勿体ねえ」
p24 ワーキング・ホリデー/文春文庫
元ヤンでどうしようもない人かと思いきや。意外としっかり食べ物のありがたさを教えるヤマト。
以前、パセリ農家の方が丹精込めたパセリを捨てられている知って悲しんでる投稿が話題になりました。
本当に食べ物は粗末にしちゃいけない。元ヤンのヤマトは実は芯の通った優しい人です。
(ボス)「喜べ、新車だぞ」
ゴリラみたいな顔だけど、いいとこあるじゃねえか。うきうきとした気分で、俺はボスの指さした先を見る。
ちょっと待て。
p103 ワーキング・ホリデー/文春文庫
ヤマトとハニービー・キャリーの初対面。
最近よく見かける、台車やリアカーで運ぶ配達屋さん。
ヤマトはかっこよく車を使いこなそうと意気込んでましたが(元ヤンだから安全運転かは不安です笑)、まさかのリアカー。
そんなヤマトも物語の後半になると、リアカーをカスタマイズして自分色に染めています。
手渡されたタオルは、年始とかに配られる安っぽいぺらぺらのやつ。
よく見ると「新井クリーニング店」なんて店名まで印刷されている。
p125 ワーキング・ホリデー/文春文庫
( ,,`・ω・´)ンンン?
坂木司さんが好きな人は、「切れない糸」を思い出したんじゃないでしょうか??
切れない糸で主人公が働いている”アライクリーニング店”のタオルが、ワーキング・ホリデーにでてきました。
こういう発見ってうれしいですね!!
「自分のスタイルを貫くこと。どんなに他人から笑われようが、自分の信じた道をゆくこと。それがカッコ良さを生み出すんだ。わかったか?」
p131 ワーキング・ホリデー/文春文庫
ハチさんのイラストがトレンドマークの”ハニービー・キャリー”。
ヤマトが炎のステッカーを貼ってデコレーション。そんな新しいキャリーに進は変なのと言う。
(わたしもダサいと思う笑)
しかし、ヤマトは自分が良いと思ったものは信念を通す!と。
うん。これはかっこいい!!!他人の評価よりも自分の好きなもので、囲まれたほうが幸せですよね!
「ホントだって。花丸あげてもいいくらい」
p242 ワーキング・ホリデー/文春文庫
ヤマトが進との共同でようやく人らしい?生活を身につけました。
夏休み限定の共同生活。終わりが見えると急にさみしくなります。
2人も寂しさから喧嘩をしてしまいますが、ようやく仲直りできました!
次の男塾は冬期講習で決定だな。
p316 ワーキング・ホリデー/文春文庫
これは、続編のにおわせ……?冬休みの2人の物語が楽しみです!