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【ミステリー】楽園のカンヴァス/原田マハ

2021/07/23
 
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ちゃんなお
ちゃんなお
私が大好きな原田マハさんの著書。
楽園のカンヴァスの感想です!
こんな人におすすめ

✓ ピカソ、ルソーが好きな人
✓ 美術が好きな人
✓ 実話をもとにしたフィクション小説が好きな人

原田マハさんのアート小説の素晴らしさがギュッとつまってます!
ルソーやピカソって実在していたんだなぁ。
読み終えた後、美術館へ訪れたくなりました。

 

あらすじ

 

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。山本周五郎賞受賞作。

新潮社公式HP

主人公である早川織絵は大原美術館で監視員として働く。
ある日、展覧会用の絵画の貸し出しの交渉人として、ニューヨーク近代美術館のキューレーター、ティム・ブラウンに指名された。
2人の過去にある共通点があった。パリで美術研究者として活躍する、早川織絵とニューヨーク近代美術館のアシスタントキュレーターであるティム・ブラウンは、「アンリ・ルソー」をこよなく愛していた。
有名な美術収集家のバイラ―に依頼され、ルソーが描いたとされる一枚の絵画の真贋判定を任される。
ルソーの作品を守り抜き、後の世まで伝える努力を惜しまない人物は誰かーーー
時代を彩る独創的な画家、ピカソとルソーの思いとはーーーー

 

 

感想

 

原田マハさんは美術館で勤務していたことから、美術に関する小説が多いです。
今回の著書はミステリーですが、人が死んでしまうことなく1つのアート作品に関して真贋を見極める謎解きになっています。

私は美術初心者でしたが、原田マハさんの本を読んでから画家さん含め大好きになりました!!
ルソーはちょっとヘンテコで用地に見えることから「日曜画家」や「ドゥアニエ(税関吏)・ルソー」と揶揄されています。しかし、ピカソが絶大な評価を寄せたことからルソーは大きな評価を得ました。

なかでも私の好きな個所を紹介します!

四百年も前の絵が、いまここに、自分たちの目の前にある、という事実は、単純に「すごい」ことだ。

p14 楽園のカンヴァス

昔の絵を今でも鑑賞できることは素晴らしいことです。
美術館の厳重な管理のもと大切に保管されている、素晴らしい作品をこれからも会いに行きたいと思います。

アートは私たちにとって、世界中、どこででも待っていてくれる友だち。そして美術館は、「友だちの家」みたいなものだったので

p231 楽園のカンヴァス

この言葉が好きです!!
ゴッホやピカソは等の名だたる画家の絵画は世界中の美術館に保管されています。
その友達に会いに行くという表現は、原田さんならではの素敵な表現だなと感じました。

「今回、バイラ―とともに過ごして、つくづくわかったことがある。画家を知るには、その作品を見ること。何十時間も何百時間もかけて、その作品と向き合うこと」

p402 楽園のカンヴァス

作中には、登場人物たちが「作品の中に引き込まれる」と表現されることが多々あります。
次に美術館へ行ったときは好きな絵画をじっくり見たいなと思います。

他にも好きな言葉がたくさんありますが、ネタバレしないように一部掲載しています。

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